レトロゲームとマンガとももクロと

レトロゲームとマンガとももクロと

レスラーを育て、歴史を体感!『週刊プロレス監修・プロレス戦国伝』で、マット界の頂点を目指せ!

レスラーを育て、歴史を体感!『週刊プロレス監修・プロレス戦国伝』で、マット界の頂点を目指せ!

 

「プロレスブームが再来している」というニュースを耳にするたびに、

胸が高鳴ります。

 

今のプロレス界は、

かつての「男が見る、熱いスポーツ」というイメージから一新され、

イケメンレスラーたちの活躍によって「派手で、オシャレな、熱いスポーツ」として、

特に女子人気が爆発しているとか。

 

ゴールデンタイムにプロレス中継が当たり前だった時代を知る者としては、

その変遷もまた、プロレスの魅力の一つだと感じます。

 

そんな熱気溢れるプロレスの世界を、

かつてゲームで体験できたことをご存知でしょうか?

 

しかも、ただのプロレスゲームではありません。

 

あの“プロレスのバイブル”『週刊プロレス』が監修し、

プレイヤー自身がプロレス団体の社長となって、マット界の頂点を目指すという、

夢のようなシミュレーションゲームがあったのです。

 

それが、今回ご紹介する『週刊プロレス監修・プロレス戦国伝』です!

 

 

プロレス界の「リアル」を体感! 団体経営シミュレーションの金字塔

 

[週刊プロレス監修・プロレス戦国伝 ケイエスエス プレイステーション]

1997年発売 / ジャンル:プロレスシミュレーション

記事のネタバレ度:普通 / 攻略に必要なプレイ時間:20時間

このゲームに対する世間の評価:プロレスが大好きになる画期的な作品

どんな人におすすめ?:ガチのプロレス好きには絶対に遊んでほしい

 

この『プロレス戦国伝』は、1

997年にケイエスエスから発売された

プレイステーション専用のプロレスシミュレーションゲームです。

 

プレイヤーの目的は、

自分がプロレス団体の社長となり、

実際に日本のプロレス史で起こった数々の「歴史的な事件」を追体験しながら、

自らの手で団体を成長させ、プロレス界の頂点に君臨すること。

 

これはもう、プロレスファンにとって夢のような、

いや、もはや「狂気の沙汰」と呼べるほど、魅力的なゲームでした!

 

ゲームシステムは、

オーソドックスなシミュレーションゲームの形式を踏襲しています。

 

プレイヤーは社長として、団体のあらゆる側面をマネジメントしていきます。

  • プロレスラーの試合調整:誰と誰を戦わせるか、どんなカードを組むか、興行の規模は?
  • プロレスラーのスカウト・新弟子入門の調整:未来のスター候補を見つけ出し、団体の層を厚くする。
  • プロレスラーの育成:練習メニューや試合を通じて、選手たちの能力を磨き上げる。

 

どうすれば自分の団体を、

名実ともに「一流のプロレス団体」に育て上げることができるのか?

 

目の前の小さな興行から、全国区のビッグマッチまで、

常にその問いと向き合いながら、必死に戦略を練っていくのが、

このゲームのたまらない面白さでした。

 

更に良かったのが、

試合をこなすことで得られる「育成ポイント」を使って、

レスラーたちの能力を細かくカスタマイズできるのも魅力でした。

 

腕力が強く、パワーファイターとして鳴らすレスラーを育て上げたり、

華麗な投げ技で観客を魅了するプロフェッショナルを育成したり、

あるいは打撃の達人を極めさせたり…。

 

最初は頼りなかった新人レスラーが、

様々な先輩レスラーと激しい試合を繰り広げることで、

見る見るうちに団体のエースへと成長していく様は、まさに感動ものでしたね!

 

私がこのゲームを購入した1990年代後半は、

「K-1」や「PRIDE」といった総合格闘技が全盛を極め、

「プロレスvs格闘技」の図式が熱狂的に語られていた時代でした。

 

その影響もあって、

全員が格闘技中心の選手で固めた「最強の格闘技団体」に育て上げたのを覚えています。

 

『プロレス戦国伝』は、プロレスという壮大な世界を体験しながら、

奥深いレスラー育成シミュレーションも同時に楽しめるという、

まさに「プロレスファンにこそ遊んでほしい」と叫びたくなる傑作なのです。

 

 

プロレス史を追体験! 事件の裏側を覗き見ろ!

 

このゲームの最大のウリの一つが、

ゲーム中で発生するイベントの全てが、

「実際に起こったプロレスの歴史的な事件」を元にしているという点です。

 

例えば、こんなイベントが起こります。

  • 「団体のエース選手が電撃的に脱退します。」
  • 「その選手が、突如として新団体を設立します。」
  • 「しかし、設立したばかりの新団体が、あっという間に潰れてしまいます。」
  • 「そして、何事もなかったかのように、元の団体にエース選手が戻ってきました。」

…などなど、まるで「プロレス版大河ドラマ」を見ているかのように、実際にプロレス界を揺るがした事件が、次々とプレイヤーの身に降りかかってくるのです!

 

他にも、

  • 角界の有名な横綱が問題を起こし、プロレスラーへと転身する。
  • まさかのスーパーマーケットがプロレス団体を設立し、業界を騒がせる。
  • 海外から「格闘技こそが最強だ!」と豪語する挑戦者が、プロレス業界に殴り込みをかけてくる。

といった、今なお語り継がれるような有名な事件から、

「え、こんなことが起こっていたんだ!?」と、

思わず元ネタを検索したくなるような、マニアックな事件まで、

膨大な数のイベントが用意されています。

 

この作品を遊び尽くすことで、

あなたは日本のプロレスの歴史を一から学び、その深淵に触れることができるでしょう。

 

まさに「プロレス史の生き証人」となれる体験です。

 

唯一の欠点としては、

これらの「有名事件」の結末を、

プレイヤー自身が捻じ曲げたり、変更したりすることはできない点でしたね。

 

もしも、あの「裏切り」を阻止できたり、

あの「電撃移籍」を止めたりすることができたとしたら、

このゲームはさらにとんでもない「神ゲー」として、語り継がれたのかもしれません。

 

しかし、それでもなお、プロレスを愛してやまない人には最高であり、

これからプロレスの世界に足を踏み入れようとする人にもお勧めできる、

間違いなく「名作」と呼べるシミュレーションゲームなのです。

 

 

大事な試合は「強制視聴」!? そして、最後の選択に潜む罠!

 

このゲームは、

基本的にプロレス団体の代表としてマネジメントしていくシミュレーションゲームです。

 

しかし、そこには、

熱烈なプロレスファンも納得する

「プロレスゲーム」としての側面もきっちりと備わっています。

 

プレイヤー自身がプロレスラーを操作して戦うことはできませんが、

育て上げたレスラーたちの試合を観戦することはできます。

 

自分で技の組み合わせを設定し、育成ポイントを割り振って、

まさに「自分だけの最強のレスラー」を創り上げたわけですから、

その勇姿をリング上で見届けたくなるのは当然の心理です。

 

通常の試合であれば、

スキップ機能を使ってサクサク飛ばすことが可能です。

 

そのため、自分の団体のエース選手が出場する試合だけをじっくりと観戦し、

それ以外の試合は効率よく飛ばす、といった遊び方もできました。

 

そんな便利なスキップ機能ですが、

タイトルマッチなどの重要な試合では、なぜか飛ばすことができませんでした

 

まあ、自分たちのエースが、団体の命運をかけてベルトに挑むのですから、

飛ばさずに食い入るように見つめるのがファンの心情です。

 

この部分については、文句のつけようがありませんでした。

 

しかし、本当に問題だったのは、

ゲームの終盤にやってくる「格闘技最強を決めるイベント」でした。

 

このイベントが発生する直前、プレイヤーにこんな質問が投げかけられます。

この後の試合を、スキップしないで見ますか?

 

もちろん私は、

「そんなの大事なイベントなんだから、見るに決まっているでしょ!」と、

何の疑いもなく、軽い気持ちで「はい」を選びました。

 

そして、最高に後悔することになります

 

私は「自分の団体のエース選手の試合だけを、飛ばさずに見る」という

意味だと思っていたのですが、

まさかの「出場する選手、全ての試合を、エンディングまで見なければならない」という

なかなかにきつい仕様だったのです!

 

 画面の中で延々と繰り広げられる、

自団体とは関係ない他団体の試合、そしてその一つ一つの技の応酬。

 

結果的に、ゲーム内の一日を進めるためだけに、

リアルタイムで40分近くも試合を見続けなければいけなくなりました

 

もし、他の選手の試合をスキップできていたとしたら、

5分程度で進められたはずなのに…。

 

「途中変更は一切認められない」という、

まさかのスパルタシステムに直面し、

私はエンディング画面まであと一歩というところで、

無念のギブアップをしてしまいました。

 

後から調べたところ、

もう少し進めればエンディングだったそうです。

 

あの時、あの質問に、これほど重い意味が込められているとは知らずに、

軽い気持ちで「はい」と答えてしまったことが、今でも悔やまれてなりません。

 

 

『プロレス戦国伝』のまとめ:プロレス愛、ここに極まれり!

 

なぜ、今この『プロレス戦国伝』を遊んでほしいのか?

 

それは、弱小プロレス団体を、いかに生き残らせ、

そして頂点へと導いていくのかという、その熱いサクセスストーリーが、

このゲーム最大の魅力だからです。

 

何がそんなに面白いのか?

 

各団体のエースと戦うためには、

自らの団体の実績を上げ、レスラーを育成し、

地道に興行を成功させていくしかありません。

 

そのために必死に育成ポイントを貯め、戦略を練り、そしてついに、

あのアントニオ猪木さんやジャイアント馬場さんのような伝説のレスラーと

対戦できるようになる…この、目標達成のカタルシスを、ぜひとも体験してほしいのです!

 

今、急いでこのゲームを買う理由ってあるの?

 

この『プロレス戦国伝』には、続編の『プロレス戦国伝2』が存在し、

そちらはプレイステーションアーカイブスで配信されています。

 

しかし、初代は残念ながらアーカイブスでは配信されていないんですよね。

 

続編の『2』では、

今回のトラウマでもある「スキップ機能」が廃止され、

全ての試合を強制的に見なければ進めることができなくなり、

私自身はあまりハマれませんでした。

 

しかし、この初代『プロレス戦国伝』は、

意外にもファンの間で根強い人気がある作品だそうです。

 

だからこそ、プロレスに興味がある方は、

この機会にぜひ初代にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

初代は現物で遊ぶ! 続編はアーカイブスで遊ぶ!

 

これこそが、今急いで『プロレス戦国伝』を手に入れるべき、最も熱い理由なのです!

 

 

こちらから購入できます