レトロゲームとマンガとももクロと

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仮面ライダーSD・出撃ライダーマシン あの仮面ライダーSDが、また子供たちに牙を剥いた

あの仮面ライダーSDが、また子供たちに牙を剥いた

かつて、とある仮面ライダーのゲームが、

多くの人々にトラウマを植え付けました。

 

それが『仮面ライダー倶楽部』です。

 

夏場に遊ぶとファミコンが壊れるとまで言われたそのゲームは、

ノーセーブ・ノーパスワードという鬼畜仕様で、多くのプレイヤーを苦しめました。

 

そんな過去の傷を癒すかのように発売されたのが、

1993年のスーパーファミコン用ソフト『仮面ライダーSD 出撃!! ライダーマシン』です。

 

このゲームもまた、ノーセーブ・ノーパスワードという仕様で、

プレイヤーに容赦なく牙を剥くことになります。

 

 

わがままな「おやっさん」に振り回される仮面ライダーたち

 

このゲームの主人公は、仮面ライダー…ではなく、

おやっさんこと「立花藤兵衛」と言えるかもしれません。

 

物語は、おやっさんが持ち込む厄介事を、

優秀な仮面ライダーたちが小間使いとして解決していくという、

何ともひどいストーリーで進んでいきます。

 

「おやつのモンブランを取られたから、黄金狼男を懲らしめてきてくれ」

 

「愛用のクッキーがイカデビルに盗まれた」

 

…といった、小学生のお使いのようなミッションばかり。

 

しかし、ライダーたちはバイクに乗って、

ショッカー軍団と戦いながら、おやっさんのために奮闘します。

 

ゲームシステムは、

まるで『熱血硬派くにおくん』のバイクステージを一本の作品にしたような、

横スクロールのレース・アクション。

 

アクセル全開で敵を振り切り、キックで敵のバイクを破壊。

 

アイテムを補給しながら、各ステージのボスを目指します。

 

意外と完成度が高く、熱中してしまう面白さがありました。

 

 

おやっさんを本気で殴りたくなる、巧みなストーリー展開

 

「なんでこんなわがままな奴のために…?」と何度思ったことか。

 

そんなプレイヤーの気持ちを見透かすかのように、

ゲーム終盤、おやっさんはシャドームーンに誘拐されます。

 

シャドームーンは言います。

 

「お前たち、おやっさんのわがままにも懲りただろう。これから俺が懲らしめてやる。そんなおやっさんを助けに来るのか?」

 

そして、最後の最後に突きつけられる究極の選択。

 

「おやっさんを救助しますか? はい/いいえ」。

 

もしこれが「世界の滅亡を救いますか?」や「お姫様を救出しに行きますか?」ならば、

迷うことなく「はい」と答えるでしょう。

 

しかし、相手はあのわがままなおやっさん。

 

これまでの理不尽なミッションを思い出すと、

どうしても「いいえ」と答えたくなる…。

 

もちろん「いいえ」を選べば即ゲームオーバー。

 

プレイヤーの葛藤を巧みに利用した、ゲームデザインの巧みさには感心させられます。

 

 

ノンストップ5時間! 地獄のボリューム感

 

このゲームは全10ステージ。

 

1ステージをクリアするのに、最低でも15分かかります。

 

つまり、スムーズにクリアできたとしても、

合計で約150分、つまり2時間半はかかります。

 

しかし、このゲームは難易度が高く、何度もやり直すことになります。

 

ボスの攻略法やステージの構成を覚えなければ、まったく先に進めません。

 

コンティニューは無制限ですが、ステージの最初からやり直し。

 

エンディングに辿り着くまでに、5時間以上かかった人も少なくないでしょう。

 

セーブ機能もパスワード機能もないため、

ノンストップで5時間プレイしなければなりません。

 

この鬼畜仕様こそが、このゲームが「伝説のクソゲー」と呼ばれる所以です。

 

 

セーブ機能があれば名作に! 惜しすぎる一本

 

このゲームは、システム自体はよくできています。

 

レースゲームとアクションゲームの融合というユニークなコンセプトも魅力的です。

 

もしセーブ機能やパスワード機能があれば、

『くにおくん』のバイクステージだけをひたすら遊びたいという夢を叶えてくれる、

超名作になれたはずです。

 

しかし、このゲームを製作したユタカは、

『仮面ライダー倶楽部』から何も学んでいなかったようです。

 

ノンストッププレイという最大の欠点を、そのまま引き継いでしまいました。

 

しかし、現代にはレトロフリークという、

いつでもセーブができるゲーム機があります。

 

もしレトロフリークを持っているなら、

このゲームは一気に超名作に早変わりします。

 

キャラクターゲームのためバーチャルコンソールでの配信は絶望的です。

もし興味があるなら、今すぐソフトを手に入れるのが賢明でしょう。

 

ノーセーブ、ノーパスワードという呪いさえ乗り越えれば、最高のゲーム体験が待っている。

それが、今このゲームを1,200円で買うべき理由です。

 

 

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