レトロゲームとマンガとももクロと

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人間は無力、戦車こそが最強。『メタルマックス2』は王道を否定した異端のRPGだ

人間は無力、戦車こそが最強。『メタルマックス2』は王道を否定した異端のRPGだ

ゲームソフトの価格が、

発売から何年も経って上昇することがあります。

 

その多くは、テレビ番組や人気実況者の影響で、

隠れた名作が掘り起こされることが原因です。

 

しかし、今回ご紹介する『メタルマックス2』は、少し変わった経歴を持っています。

 

このゲームは、

人気アニメ『ガールズ&パンツァー』のブームによって、

戦車を愛でるレトロゲームとして再注目され、

価格が急騰するという第二次ブームを巻き起こしました。

 

1993年にデータイーストから発売されたこのスーパーファミコン用RPGは、

当時としては斬新すぎる世界観とシステムで、多くのプレイヤーを魅了しました。

 

 

王道RPGへの挑戦状

 

『メタルマックス2』は、

文明が崩壊し、モンスターが跋扈する荒廃した世界を舞台にした、

まるで『北斗の拳』のような雰囲気を持つRPGです。

 

プレイヤーは主人公のハンターとなり、

育ての親の仇「デットブロイラー」を討つために、

最強の戦車と仲間を求めて広大な世界を旅します。

 

このゲームの最大のユニークさは、

「生身の人間は弱い」という、現実的なコンセプトを徹底している点にあります。

 

従来のファンタジーRPGでは、

勇者が伝説の剣を手に、巨大なドラゴンを単身で打ち倒すのが当たり前でした。

 

しかし、このゲームでは、そんなことはありえません。

 

荒廃した世界にいるのは、

背中にミサイルを積んだ恐竜や、機雷をばらまくクラゲなど、

メカと魔物が融合したハイテクなモンスターばかりです。

 

そんな相手に生身で挑むことは、自殺行為に等しい。

 

だからこそ、この世界では戦車に乗ることが当然の文化となっているのです。

 

装備品を買うように戦車のパーツを買い替える。

 

戦車が壊れた瞬間に最大の絶望が訪れる。

 

そんなリアリティが、このゲームの唯一無二の魅力を形作っています。

 

 

絶望と希望の熱すぎる導入

 

ゲームの始まりは、

最強の女ハンター「マリア」が、

賞金首討伐の依頼を受けるところから物語は始まります。

 

プレイヤーは、

最強のハンターならきっと勝てるだろうと期待を抱きますが、

その期待はすぐに裏切られます。

 

デットブロイラーは、

圧倒的な力で全滅させてしまうのです。

 

この絶望的な導入が、

プレイヤーを物語へと引き込みます。

 

伝説の勇者でもなければ、特別な力も持たないただの青年が、

その仇を討つために、最強の仲間と戦車を求めて大冒険に出かける。

 

このシンプルながらも熱いストーリー展開は、誰の心にも深く響くことでしょう。

 

 

リアルなダメージと究極の育成システム

 

『メタルマックス2』の最も大きな特徴は、その徹底したゲームバランスにあります。

  • 生身の人間 vs 戦車:
    • 戦車に乗っている場合に受けるダメージが20だとすると、生身の人間が受けるダメージは驚異の400です。
    • 敵に与えるダメージも、戦車の砲撃なら300、人間のマシンガンは30と、圧倒的な差があります。

 

このバランスのおかげで、

戦車に乗るという行為は、単なる乗り物ではなく、

プレイヤーの命を守る絶対的な存在となります。

 

ファンタジーRPGでいうところの

「伝説の剣」や「最強の鎧」よりも、

一台の戦車がはるかに大きな意味を持つのです。

 

ミニ四駆を思わせるカスタマイズ

 

このゲームでは、

街のパーツショップで、武器や防具を買うように戦車のパーツを買い替えます。

  • 高価なエンジンを積んで機動力を上げる。
  • 強力な主砲を積んで攻撃力を上げる。
  • 特殊な副砲を積んでトリッキーな攻撃を可能にする。

 

パーツを試行錯誤しながら、

自分だけの最強の戦車を作り上げる楽しさは、

まるでミニ四駆やガンプラを組み立てるようです。

 

街に着くたびに、高価な憧れのパーツを眺め、

「よし、モンスターを狩って金稼ぎだ!」と意気込む。

 

この中毒性の高いサイクルが、プレイヤーを飽きさせません。

 

賞金首と犬の育成システム

 

世界に点在する「賞金首」システムも、

プレイヤーのモチベーションを刺激します。

 

各地のボスモンスターを倒すことで、

雑魚モンスターを狩るよりも何十倍も多くの報酬を得られます。

 

これは、プレイヤーをどんどん先へと進ませる、素晴らしい仕組みです。

 

そして、このゲームにはもう一つ、究極の育成システムが存在します。

 

それが、愛犬ポチの育成です。

 

ポチは戦車に乗ることができないため、序盤は非常に弱い存在です。

 

しかし、この世界には「ドックフード」というアイテムが

無制限に購入・使用できるという、破格のシステムが存在します。

 

戦車にかけるお金を全てドックフードに注ぎ込めば、

犬の能力をドーピングのように上げることができます。

  • 最初は戦車の砲撃で一撃で倒れてしまうポチ。
  • ドックフードを数百個与えれば、戦車並みの強さを持つ。
  • そして、ドックフードを数千個与えれば、「カキーン!」と音を立てて戦車の砲撃を弾く、究極の存在へと進化するのです。

 

愛犬のために必死にモンスターを狩り、ドックフードを与える。

 

この愛情と努力が、最強の犬を生み出す。

 

このシステムは、プレイヤーに唯一無二の達成感を与えてくれます。

 

 

絶望のラストダンジョンと深いやり込み要素

 

『メタルマックス2』のストーリーは、比較的短いです。

 

ちょっとしたイベントの積み重ねで、

あっという間にラストダンジョンにたどり着きます。

 

しかし、このラストダンジョンがプレイヤーに最大の試練を与えます。

  • 「戦車を降りて探索しなければならない」という、これまでのゲームバランスを完全に覆すシステム。
  • 生身の人間が、最強のモンスターと戦わなければならないという絶望的な状況。

 

ラストダンジョンをクリアするためには、

必死にレベルを上げ、最強の装備を整え、何度も何度も挑戦する必要があります。

 

これまでの快進撃から一転、

理不尽とも思える難易度に直面しますが、

この絶望を乗り越えた先に待つ達成感こそが、このゲームの真骨頂です。

 

王道のRPGとは一線を画すユニークな世界観とシステム、

そして深いやり込み要素が、このゲームを特別な存在にしています。

  • 賞金首のコンプリート。
  • 隠された戦車を見つけるトレジャーハンター。
  • 愛人に金を貢ぎまくる中年サラリーマンプレイ。

これらは、大人になったからこそ楽しめる、このゲームの隠された魅力です。

 

 

今こそ、メタルマックスの世界へ

 

『メタルマックス2』は、

バーチャルコンソールや3DSのリメイク版でもプレイ可能です。

 

スーパーファミコンを持っている人は実機で、

Wii Uを持っている人はダウンロードで、そして3DSを持っている人はリメイク版で、

それぞれこの名作を楽しめます。

 

王道のファンタジーRPGに飽き飽きしているなら、

このゲームは最高の選択肢です。

 

『ガールズ&パンツァー』のファンにも愛され、

『北斗の拳』ファンも納得の荒廃した世界観。

 

そして何よりも、普通の青年が最強の戦車と愛犬を相棒に、

巨大な悪に立ち向かう、熱い物語。

 

さあ、あなたもこの唯一無二のRPGの世界に飛び込んでみませんか。

 

絶対に感動できることをお約束します。

 

 

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