レトロゲームとマンガとももクロと

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最悪の操作性か、最高の戦場か?『緋王伝 魔物達との誓い』の挑戦

最悪の操作性か、最高の戦場か?『緋王伝 魔物達との誓い』の挑戦

現代のゲームは、

プレイヤーの意見を取り入れて即座にアップデートされるのが当たり前になりました。

 

しかし、レトロゲームの時代には、

そうした機能はありませんでした。

 

そのため、発売された時の完成度がすべてでした。

 

今回ご紹介する『緋王伝 魔物達との誓い』は、

そんな時代のゲームであり、その最たる例です。

 

1994年にウルフチームから発売された本作は、

マウス操作を前提としたPCゲームをスーパーファミコンに移植したもので、

その操作性の悪さから「クソゲー」の烙印を押されたこともあります。

 

しかし、その内実を知れば、

このゲームが持つ壮大な試みと、他に類を見ない魅力を発見するはずです。

 

 

ダークな世界観とリアルタイムシミュレーションの融合

 

本作の物語は、

裏切りによって国を追われた若き王子リチャードが、

石像に封じられた邪悪な魔物たちを仲間にし、

王国を取り戻すために復讐を誓うという、ダークで濃厚なストーリーです。

 

このゲームの最大の魅力は、

リアルタイムシミュレーションという当時としては珍しいシステムにあります。

 

従来のターン制シミュレーションとは異なり、

時間と共に戦況が刻一刻と変化します。

 

プレイヤーはリアルタイムで部隊を誘導し、

戦闘、宝箱の探索、仕掛けの解除などを行わなければなりません。

 

そして何より凄いのが、

リチャード以外の仲間がすべて

スケルトン、ゾンビ、ミノタウロス、サイクロプスといった魔物たちであるという

設定が斬新です。

 

他のゲームでは敵として立ちはだかる存在を仲間にし、

彼らの力を借りて王国を取り戻すという展開は、プレイヤーに特別な興奮を与えます。

 

 

「合戦」の臨場感が生み出す、圧倒的な戦略性

 

このゲームの戦闘は、

まるで戦国時代の合戦のように、

多数のユニットが入り乱れる壮絶な光景が繰り広げられます。

 

最大24対24の戦闘では、

前衛のファイターが切り込み、後衛の弓兵や魔法使いが援護射撃を行い、

互いの戦略がぶつかり合います。

 

たった1分ほどの間に、

多くの兵士が倒れ、戦場に屍が転がる光景は、

プレイヤーに本物の戦場の臨場感を伝えます。

 

このゲームの面白さは、

いかに自軍を有利な状況に導くかを考える軍師気分を味わえる点にあります。

 

敵の戦力を甘く見て突っ込ませた結果、

全滅するということも珍しくなく、一瞬の判断ミスが勝敗を分けます。

 

仲間の魔物を失うと、補充が困難になるため、

慎重かつ大胆な戦略が求められます。

 

「戦闘が面白いゲームにハズレなし」という言葉があるように、

この『緋王伝』も、その白熱した戦闘シーンだけで、

シミュレーションゲームファンを夢中にさせる力を持っています。

 

 

マウスで蘇る、本来の「名作」

 

前述の通り、本作は操作性の悪さが致命的な欠点として挙げられます。

  • ユニットを誘導しようとしても、思うように動かせない。
  • 狭い部屋でユニットが身動きが取れなくなる。
  • 宝箱を開けるといった簡単な動作にも手間取る。

 

しかし、この問題は、このゲームがPCからの移植であり、

本来はマウスでプレイする前提だったことを知れば納得がいきます。

 

スーパーファミコンマウスを使用すれば、

この操作性の問題は劇的に改善され、ゲームの難易度も下がり、

本来の面白さを存分に味わうことができます。

 

マウスでプレイすることで、

『緋王伝』は単なる「悪名高いゲーム」ではなく、

「なぜ続編が家庭用に移植されなかったのか」と嘆きたくなるほどの傑作に変わります。

 

 

音楽もまた、このゲームの魅力

 

「最悪の操作性」という欠点以外は、ほぼ完璧な完成度を誇る『緋王伝』。

 

このゲームは、その音楽も高く評価されています。

 

作曲は、

『テイルズオブ』シリーズや

『スターオーシャン』シリーズ、

『マリオゴルフ64』など、数々の人気ゲームの音楽を手がけた桜庭統氏です。

 

ゲーム音楽ファンの中には、

「桜庭さんの音楽を聴くためだけに緋王伝をプレイする」という人もいるほどです。

 

国を追われた王子と、彼に仕える魔物たちの物語。

 

そして、リアルタイムで進行する白熱した合戦。

 

そのすべてを彩る桜庭氏の壮大な音楽は、

このゲームの世界観をさらに奥深いものにしています。

 

操作性の悪さというレッテルを貼られがちですが、

その裏には最高の試みと完成度が隠されています。

 

ぜひ、スーパーファミコンマウスを用意して、この隠れた名作を体験してみてください。

 

 

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