優等生になって帰ってきた、ファン垂涎の超豪華RPG
前作の『レディアントマイソロジー』をプレイした方はご存知でしょう。
あの作品は、面白さの片鱗を見せながらも、
どこか粗削りな部分が残っていました。
しかし、そんな不満点をすべて解消し、
まさしく「優等生」となって帰ってきたのが、
今回ご紹介する『テイルズオブワールド レディアントマイソロジー2』です。
2009年にPSPで発売された本作は、
大人気RPGシリーズ『テイルズ』の外伝として、
歴代のキャラクターたちが一同に集結する、まさに夢のようなお祭りゲームです。
前作の19人から大幅にパワーアップし、
『テイルズオブファンタジア』から『テイルズオブヴェスペリア』まで、
なんと総勢50人ものキャラクターが登場します。
あなたは、この豪華すぎる世界で、
オリジナルの主人公として壮大な冒険を繰り広げることになります。
海賊船を拠点に、世界を救う旅へ
このゲームの目的は、オリジナルの主人公となり、
海賊船バンエルティア号の乗組員として、
世界各地で起こる厄介事を解決していくことです。
最初は小さな海賊船ですが、
クエストを解決するごとに知名度が上がり、たくさんの英雄たちが集まる、
とてつもない本拠地へと成長していきます。
これは、まるで名作RPG『幻想水滸伝』を彷彿とさせる、ワクワクする要素です。
海賊船にあるギルドに舞い込んでくる様々な事件を解決することで、
この世界の謎が徐々に解き明かされていきます。
ゲームの基本的なシステムは、
従来の『テイルズ』シリーズと同様の、自分で敵を倒していくアクションRPGです。
しかし、このゲームがユニークなのは、その進行方法にあります。
街を移動してクエストを探すのではなく、
海賊船のギルドで一括してクエストを受けることができるので、
街を行き来する手間が省かれ、非常に快適にゲームを進められます。
クエストとアイテム収集が止まらない！
ゲームの流れは、主に以下のようになります。
- ギルドでクエストを受注
「モンスターを倒してきて」「鉄鉱石を持ってきて」といった、ファンタジーRPGお馴染みのクエストから、小学生のお使いのようなクエストまで、膨大な量が用意されています。これらのクエストをクリアすることで、物語が進んでいきます。
- モンスターを狩ってお金を稼ぐ
前作では、モンスターがお金をほとんど落としませんでしたが、本作では普通のRPG並みにザクザクお金が手に入ります。戦えば戦うほど裕福になる、ストレスフリーなシステムです。
- アイテム採取と生産にハマる
本作の中毒性を高めているのが、このアイテム採取と生産のシステムです。まるで『モンスターハンター』のように、ダンジョンにある採取ポイントでアイテムを集め、それを加工して生産するのです。
採取ポイントでは、使う道具によって採れるアイテムの量や質が変わります。
例えば、カッパーマトックを使えば鉄鉱石が2個しか手に入りませんが、
より上位のゴールドマトックを使えば、鉄鉱石4個と銅鉱石3個といったように、
効率が格段に上がります。
そして、このゴールドマトックを作るためには、木材や金が必要になります。
そこで、また採取ポイントへ行き、材料を集める…といったように、
ひたすらアイテム採取と生産を繰り返してしまうのです。
このサイクルがとにかく楽しく、
気づけば数時間があっという間に過ぎてしまいます。
クエストのコツコツ感と、アイテム生産のコツコツ感が相乗効果を生み出し、
一度ハマると抜け出せなくなります。
前作の不満点をすべて解消！
前作の『レディアントマイソロジー』も素晴らしい作品でしたが、
いくつかの不満点がありました。しかし、本作はそれらをすべて解消してくれています。
- アイテム所持数制限の撤廃
前作では、どんなアイテムも最大15個までしか持つことができませんでした。特に、鉱石を加工する際に必要な「研磨剤」が足りなくなり、わざわざ序盤のダンジョンに戻る手間がありました。しかし、本作では、回復アイテムなどを除き、ほとんどのアイテムが99個まで持てるようになりました。
- パーティーが解散しなくなった
前作では、クエストをクリアするたびにパーティーが解散してしまい、毎回仲間を入れ直さなければなりませんでした。しかし、本作ではパーティーが解散しなくなり、ストレスなく冒険を続けることができます。
これらの変更点だけでも、前作をプレイした人にとっては感動ものです。
より快適に、そしてより深くゲームの世界に没頭できるようになりました。
『テイルズ』キャラクターがまさかの足手まとい？
しかし、そんな優等生な本作にも、わずかながら弱点がありました。
それは、「テイルズ』キャラクターが、まさかの“足手まとい”になってしまうことです。
本作では、クエストごとに指定された
『テイルズ』キャラクターをパーティーに入れる必要があります。
しかし、彼らのレベルは主人公に依存せず、登場した時のレベルのままなのです。
ゲーム後半になると、主人公のレベルが60なのに、
『テイルズ』キャラクターはレベル10…といったように、
圧倒的なレベル差が生まれてしまいます。
せっかくの『テイルズ』キャラクターたちとの冒険なのに、
彼らがいない方が楽…という、なんとも残念な事態が起こってしまうのです。
しかし、この問題も解決策があります。
4人パーティーのうち、2人は『テイルズ』キャラクター、
そしてもう1人は、主人公と同じレベルのオリジナルキャラクターを入れます。
そして、『テイルズ』キャラクターには戦闘を期待せず、
回復アイテムでサポートに徹してもらうのです。
このゲームは、キャラクターの使い方次第で、どんな困難も乗り越えることができます。
これもまた、奥深い『テイルズ』シリーズの魅力と言えるでしょう。
シリーズ未経験者も楽しめる、隠れた名作RPG
「『テイルズ』シリーズを一度もプレイしたことがないから…」と、
このゲームを避けている方もいるかもしれません。
しかし、心配はいりません。
この『レディアントマイソロジー』シリーズは、
『テイルズ』シリーズを知らなくても、名作RPGとして十分に楽しむことができます。
『テイルズ』の豪華なイベントシーンがなくても、
プレイヤーは世界観やキャラクターたちに魅了され、
シリーズを好きになるきっかけになるはずです。
もし、前作をプレイしていなくても大丈夫です。
この『レディアントマイソロジー2』から始めても、
その面白さに夢中になること間違いなしです。
ちなみに、続編である『レディアントマイソロジー3』は、
前作の不満点をさらに改善し、5年間の集大成として作られています。
さあ、あなたもこの『レディアントマイソロジー』シリーズの冒険に旅立ち、
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