仲間かと思ったら強盗だった そんな危険な世界
[願いを叶えくれる7つのアークを求めて 各種族の主人公が大冒険していく]
[エルナード ゲームプラン21 スーパーファミコン]
1993年発売
ジャンル RPG
参考価格 ソフトのみ 580円 完品状態 1480円
記事のネタバレ度 普通
攻略に必要なプレイ時間 15時間
このゲームに対する世間の評価 もうちょっと簡単だったら良かった
どんな人におすすめ フリーシナリオが好きならば 好きになるかもしれない
最近は色々なゲームの感想を書いています
過去の記事も読んでもらえると嬉しいです
今回感想を書きたいなと思ったのが
「エルナード」という作品です。
その昔、
ロマンシングサガという作品に、
ガラハドというとても悲しいキャラクターがいました。
アイスソードという激レアアイテムを買う為に
必死にお金を貯めながら
「売り切れてないかな?」と店に顔を出しては
「良かった、まだちゃんとある!!」と安心して
来る日も来る日もモンスターを倒しながら
「どんな切れ味なんだろうな…」なんてにやにやして
アイスソードを買えるだけの
とんでもないほどの大金をようやく貯めて
ようやくゲットした、
人生でもっと幸せな瞬間に
凶悪な冒険者に強奪される
そんな悲しいキャラがいました。
そんな可哀そうなガラハド君の為に、
「その凶悪な冒険者を懲らしめてあげましょう」となるのが、
本来のRPGです。
しかし、そんなイベントは
ロマンシングサガには用意されていませんでした。
どうしてか?
だって、凶悪な冒険者の正体こそが、
主人公だからです…。
これが冒険に必要なアイスソードだから、
「ガラハドなんてしらないよ!!」とゲーム的に決断できるのでしょうが。
念願の高級車をゲットしたぞ、とか
念願のマイホームをゲットしたぞ、と同じ意味なわけですからね。
ロマサガの主人公が、
いかに危ない奴だったのかと、
今の時代に思うのでした。
そんな、ガラハド君になっているかのような
ドキドキ感を味わえるのが、
今作のエルナードだったのかもしれません。
どんな内容になっていて
どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので
購入の参考にしてみて下さい
そんな今回の とんでもないRPGってまだまだあるんですね
エルナードの感想です
エルナードとはどんなレトロゲーム?
このエルナードですが、
1993年にゲームプラン21から発売された、
スーパーファミコン専用のRPGでした。
スーパーファミコン後期の名作、
「ミスティックアーク」の前身の様な作品で。
ミスティックアークを遊んでから、
「その前の作品があったの?」なんて、
遊びなおした人も多いのではないでしょうか。
そんなゲームの目的は
全て集めると願い事が可能という、
7つのアークを求めて
各種族の主人公達が
時には協力して
時にはバトルをして
広大すぎる世界を大冒険していく
魔王退治が目的の
王道のRPGと少し違う、
このゲームならではの物語を楽しむことができました。
ゲームのシステムは
オーソドックスなコマンド選択式のRPGで
似たタイプのゲームで言いますと、
ロマンシングサガシリーズを思い浮かべて貰うと分かりやすいです。
人間やエルフ、ドワーフなどの王道の主人公から
悪魔、鉄人、エイリアンなどのハチャメチャな主人公まで
選べる主人公のバリエーションで言えば
ロマンシングサガというよりも、
ゲームボーイ版のサガの様なハチャメチャさだったかもしれません。
そんな個性豊かな主人公から1人を選んで、
広大すぎるエルナードの世界を冒険していくのですが。
選ぶ主人公によって、
仲間になってくれるキャラクターが変化して行きますので。
何度も繰り返しプレイ出来るというのは
エルナードならではの面白さだったのかもしれません。
ロマンシングサガっぽいと言ってしまえばそれまでだけど
そんなロマサガ風味の中に
エルナードらしさもちゃんと詰まっている
主人公は良い奴という
今までの常識を根底から覆してくれた
強烈すぎるRPGなのでした
エルナードの感想でもあり レビューでもあり
[レーダーという 未来のシステム]
このゲームを遊んで、まず初めに驚くのが、
「レーダー」のシステムだと思います。
フィールドを出ると、
大きなレーダーが左上に表示されていまして。
そのレーダーに、
「敵」や「街」や「ダンジョン」などが表示されていました。
フィールドには敵がいないけど
レーダー上には敵がいる
そして、その敵にぶつかると戦闘が始まる
言ってしまえば、
ロマサガシリーズの
シンボルエンカウントのシステムなのですが。
シンボルをレーダーで表示してくれていますので
ちょっとだけ未来の香りがしていました。
ダンジョンなんかになりますと、
とんでもないスピードで襲ってきますので。
ロマンシングサガの様に、
華麗に避けながらダンジョンを進んで行くというのは
かなり困難なのですが。
避けられた時の嬉しさは
ロマンシングサガ以上の快感でしたからね。
いかに上手く避けるのか?というゲームでもありました。
「数歩あるいてエンカウントってなんだよ!!」
そんなレトロゲームあるあるを
「こんなにモンスターが居るからだよ!!」と
レーダー上に沢山表示させて納得させる
レトロゲームなのに、今以上に未来のRPGなのでした
[始まりは普通 中盤はフリーシナリオ 後半は凄い]
このエルナードというゲームですが
サガシリーズ以外では珍しい
フリーシナリオを楽しめるRPGです。
最初は決まった物語が進んで行くのですが
物語の中盤になりますと、
どのアークから集めて行ってもいいように設計されていまして。
この部分は何度も繰り返し遊べる
フリーシナリオならではの面白さだったと思います。
残念ながら、
後半になりますと1本道になっていきますので
完全なるフリーシナリオではないのですが。
次はどこにいこうかな?というワクワク感を味わえるのは、
フリーシナリオ好きにはたまらない展開でしたね。
そして、後半の
怒涛の天下もエルナードの大好きな部分で。
物語の面白さで言えば、
スーパーファミコンのRPGの中でも
かなり上位に来るのではないでしょうか。
始まりは普通
中盤は、
「どこから攻めるかな?」という面白さ
後半は、
「え?こんな展開になっていくの!!」という驚きを味わえる
エンディングまで遊んでほしい作品なのでした。
[ゲームの難易度で言えば 結構難しい]
沢山のRPGをプレイして来ましたが、
今作のエルナードは、かなり難しい部類になると思います。
と言いますのも、
敵の強さが結構強めに設定されていまして。
気を抜いた瞬間に全滅してしまうほどの、
ヒリヒリするような戦闘バランスになっていました。
新しいエリアに到着して
「なんだろう、あのモンスターは?」となって
瞬殺される
こんな悲しさが結構ありました。
それでなくてもエンカウント率が高いゲームでしたからね。
長いダンジョンをようやく突破して、
新しい街に辿り着く前に死んでしまった時の
悲しさったら無かったです。
そんなゲームでしたので、
基本はレベル上げの時間になっていくのですが。
なかなかレベルが上がらないというのも、
このゲームの難しさに拍車をかけていたと思います。
と言いますのも、
他のRPGに比べますと
結構な確率で敵が逃げ出してしまいますので。
長時間戦っている筈なのに、
なぜか経験値はそれほど稼げないという、
なかなかの地獄が待っていました。
戦闘以外の部分でも
どこに行けばいいの?
どうやってボスを倒せばいいの?
というか何をすればいいの?
なんて感じで、
昔ながらのスパルタな仕様になっていましたので。
そんな部分が
「エルナード、難しすぎ!!」となったのかもしれません。
中盤のボスである、
「魔王」を倒すのに2時間以上迷いましたからね。
「これが昔のRPGだったよね」なんて、
久々に喝を入れられたような気がします。
遊び方が分かるまでのハードルが高い
そんな部分が隠れてしまった理由かな
[時には仲間 時には強盗 そんなバイオレンスな世界]
そんなエルナードという、
硬派なRPGの中で。
最も驚いたシステムこそが、
他の主人公が襲ってくるという
バイオレンス過ぎるシステムだったのではないでしょうか。
このゲームでは、
選んだ主人公以外の、
選ばれなかった主人公もちゃんと冒険していまして。
ロマンシングサガの様に、
宿屋や酒場に仲間が滞在している場合があります。
そんな主人公に話しかけて、
「一緒に旅をしませんか」という流れも
ロマンシングサガ的です。
2人パーティーという、
ドラゴンクエスト2もビックリの少なさなのですが。
1人旅よりは圧倒的に楽になりますので。
基本的には、
仲間になってくれる主人公は即仲間にした方がいいです。
主人公によって相性があるそうで、
仲間になりやすい主人公、仲間になりにくい主人公が居るのですが。
何度も根気よく話しかけることで、
ちゃんと仲間になってくれますので。
仲間になってくれた時の嬉しさで言えば、
他のRPGの何倍も嬉しかったです。
しかし、ここで
このゲームのバイオレンスな一面が顔を出すわけです。
仲間では有りますが、
「アークを探し求めている立派な冒険者」でもあるわけです。
つまり、仲間でもあり、ライバルでもある訳ですね。
その結果が、
街で会話をしようとするだけで
「持っているアークをよこせ!!」と襲い掛かって来るようになっていました。
ここで、
「アイスソードを奪う」という、
トラウマイベントが蘇ってくる訳ですね。
あのイベントは、
こちら側に優先権がありました。
強奪するのか
仲間にするのか
こちらが決められたんです。
しかし、今度は
こちらがアイスソードを持っているのと同じな訳です
アークを奪われないためには、
力でねじ伏せるしかない
負けてしまうと問答無用で奪われてしまう
だったら、この強盗を斬るしかない!!
そんな、力こそがすべてを支配する
スーパーファミコンのRPGの中でも、
特に強烈な
エルナードという作品の感想を終わらせていただきます。
エルナードのまとめ
なにがそんなに面白いのか
やっぱり物語の面白さでしょうかね。
中盤までは普通のRPGですからね。
普通のRPGから、
一気に奥深い物語へと突き進んで行く
こんな凄さがあるからこそ、
「エルナードって面白いよね」と言えるのかも知れません。
今急いで買う理由とは
RPG的なきつさで言えば、
ファミコン時代のRPG並のきつさです。
しかし、ボス自体はめちゃくちゃ弱いので。
ボスにまでたどり着くことさえできれば、
わりとサクサク進めることができました。
ですので、
「ダンジョンは1発でクリアする」という事を頭に入れて、
楽しんで欲しいなと思います。
「雑魚敵がこんなに強いんだから、ボスもやばいのかな」
こんなRPGのお約束があったからこそ、
「一旦街に戻ってアイテムを補充しよう」となったのですが。
そんなお約束を捨てることで、
かなり楽に進めると思いますので。
あの衝撃的なエンディングまで遊んでほしいなと思います。
これでようやくミスティックアークを遊べる
今日も
レトロゲームとマンガとももクロと
をお読みくださりありがとうございました
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