嫌な点が山ほどあるのに、なぜか遊んでしまう『ダーケストダンジョン』はゲーマーのプライドを打ち砕く、唯一無二の魅力を持つRPG

『凶悪な、いや、超凶悪なダンジョンに、たくさんの冒険者が命を懸けて挑んでいく』
このゲームは、
一見するとシンプルなダンジョンRPGに見えます。
しかし、その奥に潜むのは、
プレイヤーの精神をゴリゴリと削り、
時に心をへし折ってくるほどの「嫌なこと」の数々です。
それなのに、なぜかまた遊んでしまう。
そんな不思議な魅力と魔力を持つのが、
今回ご紹介する『ダーケストダンジョン』です。
2018年に角川ゲームスから発売されたこのRPGは、
PS4、PS Vita、Nintendo Switchで楽しめます。
参考価格は1,360円と手頃ですが、
その内容は価格をはるかに超えるほど奥深く、そしてストイックです。
攻略に必要なプレイ時間は、
がっつり攻略情報を見ても40時間ほど。
もし自力で挑むなら、その何倍もの時間がかかるかもしれません。
もしあなたが、こんなゲーム体験を求めているのでしたら、
ぜひこの先を読み進めてみてください。
- ウィザードリィが好き
- 暗い世界観のゲームが好き
- ダンジョンに潜るのが好き
- パーティーの構成を考えるのが好き
- ストイックなゲームが好き
これらの条件に当てはまるなら、
このゲームはあなたのゲーマー人生において、忘れられない一本となることでしょう。
『ダーケストダンジョン』とはどんなゲームなのか?
このゲームの目的は、
モンスターとお宝だらけのダンジョンに、
様々な冒険者たちが命を懸けて挑んでいくという、シンプルでワクワクするものです。
ゲームシステムは、
オーソドックスなコマンド選択式のRPGです。
しかし、そこにはいくつかの「リアルすぎる」要素が盛り込まれています。
- 斬新な「ストレス」システム:冒険者がストレスを溜めると、命令を聞かなくなったり、勝手な行動をしたりします。
- 病気と治療:ダンジョンでかかった病気は、街の施設で治療しなければ治りません。
- ロストの恐怖:一度死んでしまった冒険者は、二度と戻ってきません。
- 強敵だらけのダンジョン:雑魚モンスターでさえ、冒険者を簡単に打ち倒せるほどの強さを持っています。
このゲームは、
何十人、何百人もの冒険者を犠牲にしながら、
少しずつ、少しずつダンジョンを攻略していくものです。
例えるなら、
『ウィザードリィ』と『経営シミュレーション』と
『パズルゲーム』を融合させたような、かなり頭を使うRPGです。
暴れたくなるほど難しい。
しかし、とんでもなく難しいからこそ、
「絶対にエンディングを見るぞ!」と心を燃やすことができます。
嫌で、嫌で、とにかく嫌なのに、
なぜかまた遊びたくなってしまう。
そんな不思議な魔力を持った、
ストイックなゲーマーのためだけに用意された、唯一無二のダンジョンRPGです。
『ダーケストダンジョン』の「ここが最高!」ポイントを徹底解説
ここからは、このゲームの良かった部分を、熱く語らせていただきます。
「そこまで言うなら遊んでみようかな」と思ってもらえるよう、全力でプレゼンいたします。
- あえて「嫌なこと」を山盛りにする、超ツンデレなRPG
このゲームの最大の魅力であり、最大の足かせでもあるのが、
ストレスシステムです。
モンスターから攻撃を食らう。罠にかかる。お腹が空く。仲間に悪口を言われる。
これら全てが、冒険者の「ストレス」を上昇させます。
ストレスが溜まると、冒険者は言うことを聞かなくなります。
「自分で決めるんで、放っておいてください」と、命令を無視したり、
勝手にアイテムを使ったりします。
普通のRPGなら大したことありませんが、
今作のモンスターは冒険者並みに強いです。
たった一人でも制御不能になると、戦闘の難易度は跳ね上がります。
さらに厄介なのが、回復の拒否です。
「おれには関わらないでください」と、回復を受け付けず、
そのまま命を落とすことも少なくありません。
そして、死んでしまった冒険者は、二度と戻ってきません。
『ウィザードリィ』でさえ蘇生のチャンスがあるのに、
このゲームには一切ありません。
このため、プレイヤーは必死になって冒険者を守ろうとします。
それがまた、戦闘の難易度を跳ね上げるという悪循環を生みます。
そして、最大のペナルティは、ストレスでのロストです。
HPがゼロにならなくても、
ストレスが上限に達すると、冒険者はそのままロスト(永久に消滅)してしまいます。
HPがなくなるのは理解できますが、ストレスで消滅するとは。
このシステムがあるからこそ、プレイヤーは必死にストレスを管理しようとします。
この「ストレス」という概念が一つあるだけで、本当の地獄を味わえる。
そんなゲームは他にありません。
- 面白い部分もちゃんとあるからこそ、エンディングまで遊んでしまう
このゲームが、
ただ冒険者の地獄の日常を体験するだけのRPGならば、
開始2時間で投げ出してしまっていたでしょう。
しかし、このゲームには「また遊んでみようかな」と思わせる
「アメ」がちゃんと用意されています。
まず良かったのが、
街を進化させていく経営シミュレーションのような面白さです。
このゲームの目的は、
装備を集めて最強の冒険者を目指すことではありません。
ただひたすらにお宝を集め、街を強化することです。
街が進化すれば、優秀な冒険者をたくさん雇えるようになり、
ストレスや病気のケアも楽になります。
次に面白かったのが、装備とスキルの強化システムです。
今作の戦闘は、
まるで「ボスを倒しながら、超強いボスを目指していく」ような、
一戦一戦が死闘の連続です。
そんなダンジョンの難易度を少しずつ下げるのが、装備とスキルの強化です。
ボロボロの剣と鎧を着た素人たちが、
お金を貯めて良い装備とスキルを手に入れていく。
この熱い「スポ根ドラマ」のような要素があるからこそ、
「次の装備を開放したら寝ようかな」なんて、
激ムズなダンジョンにも挑みたくなるのです。
最後に面白かったのが、アクセサリー集めの面白さです。
敵を倒したり、宝箱を開けたりして、
様々な効果を持ったアクセサリーを手に入れることができます。
HPが貧弱な冒険者にはHPアップのアクセサリーを、
回復役には回復効果を上げるアクセサリーを、といったように、
誰にどのアクセサリーを装備させるかを考えるのが、とても楽しいです。
劇的に強くなるわけではありませんが、
そのちょっとした底上げが、ダンジョンからの生還率を上げてくれます。
街を強化するためのお宝を稼ぎ、
冒険者を強化するためのお金を稼ぎ、
そしてアクセサリーを集める。
この地道な努力があるからこそ、
「次死んだら、絶対にやめるからな!」と叫びながらも、
結局エンディングまで遊んでしまうのです。
攻略を調べないのが、今作を最大限楽しむ方法だった
私は基本的に攻略情報は見ない派なのですが、
このゲームは開始早々に「いや、どうやってクリアするんだ?」となり、
すぐに攻略サイトを調べました。
基本ルールや序盤の進め方、お金の稼ぎ方、
死なない方法…壁にぶつかるたびに調べまくった結果、
エンディングまでたどり着くことができました。
この方法が正解だったのかといえば、
エンディングまで行けたので正解だったと思います。
しかし、もし自分で考えながら進めていたら、
一つ一つの出来事に、もっと感動できたかもしれません。
そこだけは、少しだけ反省しています。
ここがこうだったら、もっと最高のゲームになれた
エンディングまでの難易度でいえば、
今まで遊んできたRPGの中でも上位3本に入るほど難しいこのゲーム。
ここがこうだったら、
もっと素晴らしいゲームになれただろうなという妄想を、
これから書かせていただきます。
格下とは戦いたくないです
レベルが高くなると、
簡単なダンジョンに行けなくなるのが困った点でした。
この世界の冒険者たちは異常にプライドが高いらしく、
「格下とは戦いたくない!」と、常に上を目指しているのです。
その結果、プレイヤーは常に苦戦し続けることになります。
簡単なダンジョンでお金を稼がせてくれてもいいのに、
「それだとヌルゲーになっちゃいますからね」と言われているようで、
このシステムがなければ、もう少しハードルの低いゲームになっていたかもしれません。
レベルの上限がなければ、もう10倍は売れていた
次に思ったのが、「レベルの上限は必要?」ということです。
激ムズRPGの多くは、レベルに上限が設けられています。
これにより、どの職業を選び、どのスキル構成にするか、
必死に真剣に考える必要があります。
しかし、ライトユーザーからすると「もう無理だ」と感じて、
二度とこのゲームを遊ばなくなるでしょう。
もしレベルの上限がなければ、
努力が報われるゲームとして、もっと多くの人に受け入れられたかもしれません。
ゲームのスピードが3倍速かったら、100倍は売れていた
結局、ここに尽きるかもしれません。
今作をプレイしていて最も辛かったのが、バトルのテンポの悪さです。
製作者としては、
ボタン連打で適当に進めてほしくなかったのでしょう。
しかし、後半のダンジョンはクリアするのに1時間以上かかることもあります。
もしゲームのスピードが3倍速かったら、
これまでに挙げた全ての不満点を解消できたかもしれません。
このゲームを買おうか悩んでいるあなたへの、最後のプレゼン
遊ぶ時間がないのでしたら
序盤のダンジョンは10~15分程度で終わりますが、
後半はかなりの長丁場になります。
時間がある時にじっくり進めることをおすすめします。
PS4を持っていないのでしたら
PS VitaとNintendo Switchでも発売されていますので、そちらもどうぞ。
クリアできるか不安というのでしたら
攻略情報を調べなければ、100時間以上かかるかもしれません。
ゲーマーとしてのプライドをいったん横に置いて、攻略情報を調べてみてください。
絶望と希望、そして辛抱。
そんな言葉がよく似合う、ダンジョンRPGの最高峰。
それが『ダーケストダンジョン』です。
嫌なことが山ほどあるのに、なぜか遊んでしまう。
その不思議な魔力に、あなたも取り憑かれてみませんか?
こちらから購入できます
